成功率100%は当たり前です!
行政書士のサイトで「成功率100%!」を売りにしているサイトがありますけれど、成功率100%を売りにすることには違和感を覚えます。と言いますのは、行政書士はお客様と面談して許認可が取れると考えれば仕事を請けるし、取れないと考えれば請けません。したがって請けた以上は取れて当たり前なわけですし、請けた以上は期限があれば期限までに許認可を取れるように役所とやり取りするわけですから成功率100%は当たり前のことなのです。実は、成功率80%などという行政書士がいたとしたらそれこそ大問題であるというレベルの話です。ですから、100%というキャッチコピーにのせられないでいただきたいと思います。行政書士会の信頼できる本物の専門家である大先輩たちのサイトを拝見すると、「成功率100%」なんて書いてる方はいらっしゃらないようです。お客様にはそんなところをみないで、サービスの質をみていただきたいと思います。
それと、「完全成功報酬!」というのもたまにみますけれども、上に述べたように成功するのが当たり前なので「成功報酬」というのも当たり前なわけです。完全成功報酬制というのは要するに後払いっていうだけのことなのでしょうか。「成功報酬」の意味も「完全」の意味も実はあやふやです。こういうあやふやなキャッチコピーに惑わされないようにしていただきたいと思います。
それとついでに、「〇〇県専門」「地元密着」をうたっているサイトもありますが、確かに地元であればフットワークも軽くなりますし、その点はメリットがあります。が、どこかひとつの県のみを扱っている行政書士を使うことが、お客様にとって特別に大きなメリットになりますでしょうか?わたくしにはそうは思えません。確かにローカルルールというのはあります。それこそ担当者によって言うことが違うことだってあります。しかしそうだとしても、〇〇県しかやりませんっていうのは、お客様にとってのメリットというより、当の行政書士にとってのメリットではないでしょうか。他県のことを調査する必要がなくなる、〇〇県しか知らなくても許されるということですから。したがって、「〇〇県専門」とか「地元密着」というのもお客様が行政書士を選択するにあたって決定的な判断材料とはならないように思います。それどころか、ノウハウや経験の浅い行政書士が隠れ蓑として「〇〇県専門」をうたっているかもしれないのです。フットワークが軽いかどうか、お客様の親身になって相談にのれるかどうか、それは〇〇県専門だとか、地元だからではなく、その行政書士がどんな人間なのかという行政書士の個人的な人間性の問題のように思います。結局、お客様とその行政書士が人間としてフィーリングが合うかということだと思います。
われわれ行政書士の方も広報活動の中でついつい言い過ぎてしまうことがあると思います。「100%」とか「完全」とかです。お客様には、各事務所の営業方針のちがい、広報活動の方針のちがいということをご理解いただいて、結局はその行政書士の人柄等々を具体的に個人的にご判断いただくほかないように思います。上述した内容について、お気に障られた方がいらっしゃいましたらご容赦くださいませ。