ローカルルール

許認可手続きは業法等の法令によってルールが定められています。ただ各県ごとにローカルルールがあります。特に確認資料の扱いに多くあります。例えば、経験年数の確認資料として工事経歴等の記録を提出するわけですが、東京都の場合は1か月に1回の工事が12か月分ないと1年分の経験として認めてくれません。ところが千葉県の場合は1年に1回の経験で、1年の経験として数えてもらえます。東京都のルールしか知らないと千葉県での許可取得をあきらめてしまうことになります。さらに細かいことで言いますと、書式のなかの選択肢から該当しないものを消して該当するものを残すということがありますが、二重線で消せという担当者もいれば、1本の取消線での消去を認める担当者もいます。どちらでもよいという担当者もいます。当該県の手引きでは修正あるいは削除は二重線でしろと明記されています。つまり、複数の選択肢からひとつを残すことを修正あるいは削除の概念に入れるかどうか、という判断は担当者にゆだねられているということになります。

申請者はどうすればいいか。担当者の意図に沿った書類を作成して手続きをすすめる。これに尽きます。その前提として手続きに精通していることが必要です。そのうえで、担当者がなぜそのようなことを言われるのか、意図をくみとって行動することが必要になります。おめおめ無駄に戦う必要はありません。戦うことが必要な場面というのもあるにはあるのでしょうが、そう簡単に遭遇するものではないと思います。

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