認め印の廃止?

政府は現時点で(2020年11月)国へ提出する書類の認め印はすべて廃止する方針だそうです。手続が簡略化されるのは利用者の便宜という点からはよいことなのだろうと思います。が、実は逆の心配もあると思っています。というのは、これまで手続きの厳格化という要請と利用者の利便性という要請の妥協の産物として、自書プラス認印でよい(印を省略することはできないが認め印でいい)とされていたものが多くあるわけです。そういう意味で、手続きの現場の立場からすると認め印を認めるのは妥協の産物であるわけです。これをすべて廃止するとされると、ならば実印を要求せざるを得ないということになるおそれがあります。これはまさに逆行です。利用者の利便性を考えての制度改革がかえって利用者の便益を害するようなことにならないことを望みます。

「認め印」すべて廃止

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