高校校舎のバリアフリー化
文科省では、学習指導要領の見直しなど高校教育を取り巻く環境の変化に対応するため、目指すべき「これからの高等学校施設の在り方」と、具体的な整備の方向性を示す「高等学校施設整備指針」について、有識者会議で検討を深め、2020年度末に最終案をまとめる。
改正バリアフリー法によりすでに公立小中学校がバリアフリー基準の適合を義務化されていることなどを踏まえ、高校においても車いす使用者用のトイレやエレベータの設置、スロープ整備による段差解消などのバリアフリー化を推進する。施設の在り方イメージでは、特に設備面について、冷暖房の整備も検討事項に位置付けた。また、トイレの洋式化も推進する。
維持管理についても、施設ごとに策定する計画に基づき、効率的な長寿命化改修を実施していく必要があるとされており、建設業者にとって諸設備の設置工事等を通じて公共工事に参入するチャンスとなるとともに継続的に公共工事を受注していく機会が増えるものと期待できる。一式許可をもたない中小業者にも落札のチャンスが増えるものと推測されるので今後も動向を注視していきたい。